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小説の様な実話(終)
記事No.237 - 投稿者 : 憲太郎 - 2015/06/06(土)09:07 - [編集]
一度、陵介は片付けの為に戻った。正式には15日からが、同棲生活をする事になる。
この5日間で陵介は覚悟を決めた。派手さの無い物足りない生活かも知れないが、確実に生きる為には丁度良いのかも知れない。 都内に居ればついつい欲が出る。着飾り、偽らないといけなくなる。5日間ありのままの姿を見せた。大人に成りきれない姿。 俺は必ず味噌汁だけは作ってやる。本来なら朝食を取る所だが、朝は必ずグズグズしている。 出来る限り具沢山の味噌汁。 猫舌な陵介が食べやすい様に、やや冷ましておくのだ。 陵介「味噌汁だけ頂戴。」 色々用意はしてても、夜中に間食をしながらの陵介は、朝は食べない事が多い。 じゃがいもに人参、もやしに豆腐を入れ、出来る限り野菜を食べさせる。 これからは毎日の様に銭湯へは行けないが、週1〜2で楽しめる様にしてやろう。 俺を親父としてだが、陵介は意識をしてると感じる。 風呂でふと陵介を見ると、仮性包茎のチンコを剥く様にしてる。 剥かないで居る方が多かったのに、親父のチンコを見て意識をしてる。 最近、身体を触らせてくれる。 陵介が好むのは塩サウナ。身体中に塩を塗りたくる。 俺は背中に塗ってやる。 親父としてもう少し意識をせず、陵介に触れてやる事が出来たらなと思う今日。 なかなか起きて来ない陵介の布団に潜り込んでやる。 添い寝では無いがハグをする。 髪の毛を撫でてやる。 俺「陵介は出来る子何だけどな、ギリギリの行動で失敗するんだよな。」 陵介「今日は何時に送ったら良いの?。」 俺「9時には着かないといけないから8時半だよ。」 陵介「まだ30分あるー!」 用事寸前の行動。動き始めたら早い。 陵介「行くよー!」 俺「ちょっと待て、味噌汁だけは食え!。」 陵介が食べたお碗を即座に洗い、車の中で早くも待ってる陵介を追いかける。 これからは陵介も再びネットで仕事をするが、ちゃんとカウンセリングを受けさせたい。 俺「お前の様に、俺も昔はギリギリの行動をしてた。だけどな、それじゃあいけないんだ。何があるか分からないからな。早目早目の行動は大切だ。」 陵介「でもー…」 俺「その内わかるさ。陵介はせっかくのイケメンなんだから、これからは生活もイケメンにしような。自慢の息子になってくれ。」 ゲイビの書き込みでは、色々書かれては居るが、容姿についてはわりと良い評価ではある。 ふと思った。誰もが表と裏の顔がある。ただ、陵介は極端ではある。出演したゲイビ、陵介だけの物でも半期売上で1位の物もある。「カッコ可愛い」「イケメン」とか書かれてるが、俺の目の前に居る陵介は不細工な陵介。 DVD購入者や動画を取って観てる人にはお気の毒とも思える。 俺の手で、この極端さを取り除いてやらねばと思う。 そうだよな、男同士なんだからオナニーしてる背中を見せるのも良いかも。 手っ取り早く、お金を使わずシコシコ。勃起したチンコを見せたって良いんだ。 これからの生活の方が長い。 意識をし過ぎても仕方ない。 父ちゃんだって勃起するし、時々は出さないといけないんだから。そうだ1度、DVDショップの18禁コーナーに一緒に入った。 DVDを見ながらオナニーグッズを見てると、それは使い辛いとか言ってた。 もっともっと意識をせず、ノンケの付き合い、親子の付き合いをしなければと思う。 売り専や発展場での処理は出来ない訳では無いが、恋愛感情は無いのに嫉妬深い陵介は親として俺を独占したがる。 ドライブ中に24会館の前を通った時だ。 陵介「ここ知ってる?。」 俺「ああ、名前は知ってる。」 陵介「行った事あるの?。」 俺「ここじゃ無いが、ずっと前に。陵介はどうなんだ?。」 陵介「俺は無いよ。話は聞いた事がある。店では出入り禁止だったし。」 俺「そっか。」 陵介「行かない方が良いよ。寝れないらしいよ。」 俺「遊ぶ為に行くんだから、寝る必要は無いよなー!。」 陵介「そうだけど、行かないで済むなら行かない方が良いよ。」 陵介は遠回しに行くなと言ってた。 売り専もそうだよな。ちょっと飲んで帰ろうか、ちょっと遊んで帰ろうかとすると、決まって迎えに行くからと陵介はLINEして来る。常に俺は陵介の監視の中に居る。何もかも一緒に。 俺「陵介、ゆっくり遊んで来て良いんだぞ。」 陵介「直ぐに帰るから!。」 出張の時は陵介の所へ泊まってた。 俺もちょっと遊ぼうかと思うが、陵介は遊びには行かせてはくれない。 休暇も取りフリーの一時を交えてた。 俺「陵介起きないから俺、ちょっと出掛けて来る。」 陵介「どこ行くの?。」 俺「別に良いじゃん。陵介起きないし暇だし、ちょっと新宿でも行って来る。」 陵介「俺も行く!」 サクッとひと抜きでもと思ったが無理。 裁縫は得意では無いが、陵介はこれ直せる?直したい。そう言って次から次へと用事を入れる。 俺「あのさー、俺はお前の何?家政婦?。」 陵介「親だもん!」 直接嫉妬はしないが、子供と同じように親を縛りつけようとする陵介だ。 ドンキーで電動マッサージ機を見てると… 陵介「何に使うの?。」 俺「何にってマッサージだろ。」陵介「オナニーじゃ無いんだ。」俺「気持ち良いらしいな。」 陵介「不思議な感じがする。」 そう言えば、動画配信のゲイビで電動マッサージ機使ってオナニーも陵介は見せてる。 俺「買うか?」 陵介「勿体ないよ。」 意識をしてしまってるのは俺の方だな。 もう少しノンケの乗りで、親父として陵介に接してやらねば。 中途半端にゲイの世界を知った陵介。 俺は俺で、過去にゲイバーであれだけチンコを出しまくり、いじられ捲ってたのに、陵介と最初の出会いはマッサージで勃起見せてるのに、いざとなると普通に出来て無い。 親父が勃起させてても別段問題無いのに、何故か妙に意識をしてしまってるな。 普通にチンコの話をしても良い。男同士なんだから、普通に会話をすれば良い。 ちょっと抜く!で陵介に背中見せながら、エロビ観てるふりしてシコシコすれば良いよな。 親父も男だ。溜まる時は溜まるし、興奮すれば勃起もする。 朝勃普通にしてても可笑しくは無い。 陵介に下心あって勃起してんじゃない。普通に生理現象何だよな。ゲイだからの意識はよくないなと熟思う今日。 ただ、この親父はこの歳になっても敏感で、ちょっとした事で勃起してしまう。 勃起を悟られ無い様についごまかす。 あーあ、辛い辛い。 陵介、お前を意識してんじゃないぞー!ただ、お前の親父はバイなんだから、男を見て興奮もするんだぞ。 陵介、お前は可愛いからな、お前と触れ合ってると気持ち良いんだ。お前を抱きしめるとホッとするんだ。俺の勃起は下心じゃなく、気持ち良いから勃起するんだ。 ついに始まる正式な子育て。親父は親父で悩みながらも、大切な陵介を育て上げる。 大切に育てて行く。 沢山、親父の背中を見せてやる。 COPYRIGHT © 2015-2024 憲太郎. ALL RIGHTS RESERVED.
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